移動のイメージ

移動することは、多くの場合それ自体が目的ではありませんが、移動によって活動範囲が広がることで、 日常生活に張りと潤いがもたらされ、精神的によい影響があることは間違いありません。 しかしながら、自立的な移動が不可能となると、本来的な目的を行うことさえ億劫になりがちです。

可能な限り自立的な移動方法を確保することは、介護において非常に重要であり、介助者の負担軽減にもつながります。


■車いす

自走式 介助式 電動式
本人の腕力等で走行するタイプ 介助者が後ろから押すタイプ バッテリを利用し走行するタイプ
自走式 介助式 電動式

チェックポイント

車いすの選び方の基本チェックポイント

  • 乗移性
    →乗移りがしやすいか?
  • 操作性
    →利用者(または介助者)の意思どおりに操作できるか?
  • 姿勢保持性
    →車いす使用時に無理な姿勢になってないか?

◆寸法の採り方◆

※利用者本人の体格と移乗能力に合わせた寸法を採ることが必要です。

  • 座幅(シートの幅)=おしりの幅+5cm程度
    →乗り移りの際に、介助者の手が両方から入る程度のゆとりが必要です。
  • 肘置き(アームレスト)の高さ=肘を90度に曲げた時の座面からの高さ
    →高いと肩が押し上げられ窮屈に、低いと肩が下がり前傾姿勢になり疲れの原因となります。
  • シートの奥行=座った時のお尻の最後部からひざの裏の部分の長さ−7p程度
    →長いとひざ裏がシートと接触し、血行障害や皮膚の損傷に繋がる恐れがあり、短いとお尻で体重を支える割合が大きくなり血行障害や座り心地の悪さにつながります。また、「ずり落ち」の危険性も大きくなります。
  • 足置き(フットプレート)の高さ=床から5p以上でシートに太ももが軽く触れている程度
  • 背もたれ(バックレスト)の高さ=シート(座面)から肩甲骨の下端
    →条件によっては、少し低めの方がよいとされます。(活動的に使用する等の場合)
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■杖・ステッキ】

いつでもどこでも杖を使うことで、身体能力・機能の低下につながることもあります。 上手に杖を使いこなすために、理学療法士などの専門家に相談するようにしましょう。

丁字型 丁字型 取っ手が丁字のもの。
幅広く対応する杖です。
多脚型 多脚型 脚(接地部)が3〜4本に分かれているもの。
平坦な場所なら1本脚より安定しますが、平坦でないと逆に不安定になる場合もあります。
また杖自体が自立するので、杖が倒れることが少なく、杖を拾い上げる動作が少なくなります。
前腕固定型 前腕固定型 取っ手と前腕で支えるもの。
握力が充分でない方などに有効です。
松葉杖 松葉杖 取っ手と脇の下で支えるもの。
前腕固定型より安定しています。通常は2本一組で使用します。
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■歩行器

歩行器はある程度の自立歩行が可能な方が利用するものです。利用者の身体能力や使用環境・目的等から総合的に判断し選択してください。困ったり迷ったりしたら、まず専門家に相談して下さい。

固定型 固定型 両手で持ち上げ前方に置き、体を支えて前進します。
交互型 交互型 左右のフレームを交互に前進させつつ、体重移動して前進します。
固定型より操作は難しいですが、正しい歩行動作の習得が可能です。
前輪付型 前輪付型 固定型のフレーム前輪を付けたタイプ。
フレームの後脚を持ち上げて前方に滑らせ前進します。
肘支持型 肘支持型 フレームの前後両方の脚に車輪がついたタイプ。(6輪のタイプもあります。)
フレームの上部に肘をつき体を支えながら移動します。
後輪を固定したタイプもあり、直進性に優れますが、前後輪とも自在に動くタイプのほうが方向転換が簡単です。
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