着替えは清潔さを保つと同時に、体を動かすことでリハビリの効果もあります。 また、着たい服を着たり、清潔な服に着替えることで、生活にメリハリも生まれます。
身体能力の状態に合わせ、介護のしやすさも考えましょう。
■肌着
上衣の着脱は、肩・肘・手足が思うように動かないと難しい動作です。 そのような場合は、袖付け部や背幅が広いものを選ぶと良いでしょう。
また、かぶる動作が難しければ、前開きタイプもあります。
下衣については、排泄の方法と関連が深く、状況に合わせた肌着を選択してください。
■くつした
身体能力が衰えてくると、くつしたを着脱するための姿勢を維持することは、困難になります。
着脱しやすいように、足首周りの伸縮性に富むものが良いですが、ゆるすぎるとずれ落ちて危険な場合もあり、注意が必要です。
また、片手ではく事ができるタイプもあります。
■くつ
使用目的により、屋外用・屋内用・リハビリ用などの種類があります。目的にそった種類を選択しましょう。
また、くつの着脱が簡単にできるような工夫が様々なされています。身体能力を考慮して、着脱しやすく使用時には安全な製品を選んで下さい。
■パジャマ・寝巻き
起きた姿勢の時は、上下別々のパジャマが着崩れしません。
おむつの交換でズボンの上げ下ろしが大変な場合は、両脇がファスナーのものもあります。
一方、寝ている姿勢のときは、寝巻きのほうが介護はしやすくなります。 排泄のときなどのために、上半身まで脱がす必要の無い二部式の寝巻きもあります。 また、認知症等で介護者の限界を超える場合には、つなぎ式のものもあります。